最近は、家⇔カフェ⇔スーパーかコンビニの往復ばっかりしているような気がします(>_<)年始はちょっとバーゲン行って短時間で服漁ってきたいです。
◆ここでお知らせです。
侍兎の取り扱いは年内までになると思います。
正しくはHPの改装始めるまで作品はそのまま置いておく感じです。
自分の中で書きたいものは書き尽くした感があって。(絵も小説もそんなに書けてない感満々なんですが…)先月あたりに下の鰐清小説打ち終わった時になんだかそう思いました。
自分自身、鰐清でこういう空気のを書きたかったのかなーと。短い内容ですが、読んで頂けたら幸いです。
「+蛇足」
「ひゃくごじゅうなな、ひゃくごじゅうはち……」
日々の鍛練は欠かせない。
額に滲む汗を感じながら、鰐淵は思う。
一心不乱に続けているのは、「腕立て伏せ」ならぬ「指立て伏せ」…。
筋肉を隆起させて、軽々と指一本で体を上下させるその姿は、鰐淵がいかに「非凡」であるかを物語っていた。
(……よし、これが終わったら次は……)
所謂「指立て伏せ」をしながら、次は背中に岩をのせてやろうかと鰐淵が考えを巡らせた、その時……、
「相変わらず無茶なことをやっているな。鰐淵」
凛としていて、冷たく突き刺すような声。
「清木……」
鰐淵は手を止めて、地面に座るように姿勢を変えて、声のした後ろを振り向く。
鰐淵の予想通りに、そこには、灰色の艶やかな長い髪をした講武館師範、清木清左衛門が、立っていた。
「おまえが何の言伝もなしに、うちにくるなんて珍しいな」
鰐淵は立ち上がって、清木のほうへ近寄る。
庭に面した屋敷の廊下に立つ清木は、鰐淵を下に見ながら表情変えずに言った。
「近くに寄ったからだ。それに、用事があったからな」
「ん?何の用事だ」
「何、言うことではない」
さらりと言う清木に、そーか、と鰐淵は両手を頭の上で組んだ。
「それより、鰐淵。こんな肉体を酷使するような修行より、もっと剣の練習をして、剣の技術を磨いたらどうだ?」
こんなことより、よっぽど役に立つはずだと言う清木に鰐淵は反論の意を示す。
「これが俺のやり方なんだよ。お前にとやかく言われる筋合いはねぇな」
「わたしの忠告は正しい。聞いておいたほうが、身のためだ」
「あーあー。そうですか。ったく、清木といると、いつも言い争いじゃねぇか……」
鰐淵が、子供のように拗ねて口を尖らすと、
「あぁ……。言われてみれば、その通りだ」
………と、清木はくすりと、小さく口元を上げて笑った。
その様子を見て、鰐淵は驚く。
「明日は雨が降る」
「なぜだ?」
「清木が笑ったから………」
「……私が笑うのはそんなにめずらしいのか?」
「めずらしい、めずらしすぎる……」
驚いている表情の鰐淵に、清木は溜息を洩らす。
「気分を害した。私は帰る」
そう言って清木は、踵を変えて、その場から立ち去ろうとする。
「おい、清木。もう帰るのか?」
「私を愚弄したお前が悪い」
突然のことに鰐淵は慌てる。
「けど、用事があるって、さっき――」
「それなら、もう済んだ」
「え?おい!清木」
後ろで名前を呼ぶ鰐淵を無視して、清木は廊下を歩く。
そう、私の用事なんて、取るに足らないくだらないことだ。
(鰐淵………。)
ただおまえの顔が見たかった、ただそれだけのことなのだから。
――終わり――

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